当地最大の波乱を演出した後藤美翼
4人きょうだいのうち3人がボートレーサーになった後藤家にあって、兄・翔之（しょうし）の背中を追いかけ、ボート界に飛び込んだ。多摩川は自宅から最も近い御当地水面で「24場で一番好き。練習しているのもありますけど乗りやすい」と目を輝かせる。これまでに挙げた30勝のうち当地で11勝を稼いでいる。13年12月には6コースから突き抜け、24万舟券を演出。多摩川の最高配当記録を更新した。まだ差しは不得手でレースの粗さはあるものの、攻めの姿勢に見どころがある。「4コースが好き。なぜかスタートも行けるんです」ツボにハマッたときの大駆けが魅力だ。格では劣るが、積極性と地の利で格上に挑戦する。