平本真之が47年ぶりの偉業に挑む！
昨年浜名湖で行われた東海地区選を制したのは平本真之だった。予選は3位での通過だったが、準優で予選1位の今坂勝広と予選2位の菊地孝平が相次いで敗れたことでポールポジションをゲット。優勝戦では今坂との猛烈なデッドヒートを制し、地区選初Vを手にした。
今年は大会2連覇を目指す一節になる。群雄割拠の東海地区選では、69年の倉田栄一を最後に2連覇は出ていない。もし実現すれば47年ぶり3人目の快挙だ。
このところ半年以上も記念優出から遠ざかっている平本だが、前回覇者のプライドを胸に連覇の偉業へ挑みたい。

優出ラッシュで反撃開始の井口佳典！
井口佳典が近況充実の走りを見せている。昨年はF禍の影響で早々とグランプリ戦線から脱落する残念なシーズンだったが、11月のG1蒲郡周年で優出6着、12月のG1平和島周年で優出3着、12月のSGグランプリシリーズ戦で優出3着と最後に意地を見せて締めくくる格好に。そして今年のG1初戦となった1月の唐津周年でも優出2着に入り、近況記念4節連続優出となっている。
逆襲を期す16年シーズン。地区選は大事な戦いになる。まだSGボートレースクラシックの出場権を持っていないだけに、ここで優勝してSG切符が欲しい。

今坂勝広が昨年2着の雪辱を狙う！
今坂勝広は昨年の地区選で悔しい思いを味わった。シリーズ序盤から圧倒的なパワーを見せ、予選を1･2･1･1･1･2着でトップ通過。しかし準優でイン戦2着に敗れてポールポジションを取り逃がすと、優勝戦では4コースから攻めて先頭争いに持ち込むも、平本真之との競り合いに敗れて惜しくも2着。節間オール2連対の活躍を見せながら、約12年ぶり2回目のG1制覇を逃す結果になった。
あれから1年、雪辱を期して地区選に臨む。蒲郡は09年のG1ダイヤモンドカップで優出2着に入ったことがある水面。もう準Vはいらない。頂点を獲りに行く。

SGデビューを控える伊藤将吉に注目！
静岡85期の伊藤将吉は昨年6Vをマークする大ブレイク。ボートレースクラシック出場への勝負駆けに成功し、3月平和島でSGデビューを飾ることになった。遅れてきた銀河系の新勢力がいよいよひのき舞台に立つ。
近況も好調を維持しており、1月の芦屋G3企業杯で早速今年初Vを飾るなどリズム上々。地区選でも大暴れしそうな気配十分だ。まだ記念レースでの優出歴はないだけに、この地区選で活躍して自信を深め、来月のSGデビュー戦へと向かいたい。

好調の岡祐臣がG1初Vを目指す！
三重93期の岡祐臣が存在感を増してきた。昨年5月に地元の津周年でG1初優出を飾って3着に入る活躍を見せると、今年1月の徳山周年では準優で5コースまくり差しを決めて2回目のG1優出をマーク。記念初タイトルに向けて着実に歩を進めている印象だ。
93期生には昨年のグランプリシリーズ戦でSG初Vを飾った長田頼宗をはじめ、馬場貴也、長尾章平、杉山裕也らがいる。03年11月のデビューから12年ほどが経ち、年齢も30代に入って脂が乗ってきた時期だ。着実に力をつけてきた岡が、地区選でG1初タイトルを狙う。

大瀧明日香が10年ぶりに地区選登場！
東海地区選には女子レーサーが5人出場する。愛知の谷川里江、大瀧明日香、細川裕子、宇野弥生と、静岡の三浦永理だ。
なかでも注目は大瀧だろう。地区選出場は06年以来で10年ぶり2回目だ。昨年はG1レディースチャンピオンで優出3着、G2レディースチャレンジカップで優出3着、G1クイーンズクライマックスで優出4着と女子戦線で主役の一角を担う大活躍。ただ今年初戦となった1月の浜名湖戦でFを切り、2年連続のベスト12入りへ早速試練を迎えている。地区選で結果を残して賞金を上積みしておきたいところだ。