山崎智也が流れを変える！
山崎智也の調子が上がってこない。今年は2月のG1関東地区選で優出2着の活躍こそあったが、記念優出はまだその一回だけ。3月のSGボートレースクラシックでは準優5着に沈み、4月にはG1丸亀周年とG1三国周年では珍しく2節連続の予選落ちを喫した。リズムはむしろ下降線だ。賞金ランキングは現在21位（4月28日時点）。このままではグランプリ出場が危うい。
流れを変えるきっかけにしたいG1宮島周年だ。宮島では15年にSGグランドチャンピオンで優勝したのが記憶に新しいところ。宮島周年初制覇を狙いたい。

池田浩二が宮島周年2連覇へ！
昨年のG1宮島周年は池田浩二の独壇場だった。初日ドリーム戦でイン逃げを決めて勢いに乗ると、1･2･1･2･2･1･1･1着のオール2連対で頂点へ。8走で5本のゼロ台スタートをぶち込む圧巻の内容で、予選をトップ通過して準優・優勝戦で逃げ切る王道の勝ちっぷりを見せた。今年は2連覇を目指して乗り込んでくる。
近況リズムも上がってきた。3月末のG1蒲郡周年で今年記念初優出を果たして4着に入ると、4月のG1三国周年でも優出4着の活躍を披露。池田らしい走りを見せている。それでもまだ賞金ランキングは42位（4月28日時点）。さらにリズムアップする宮島周年にしたい。

宮島記念3Vを誇る今垣光太郎！
近畿地区勢で宮島巧者といえば今垣光太郎の名が挙がるだろう。02年に宮島SGグランドチャンピオンで優勝を飾り、12年と15年にはG1宮島周年を制覇。あまり宮島出場機会は多くないが、最近20年間で当地記念レースを10節走って5優出3Vという実績を残している。
宮島G1に出場するのは優勝した15年周年記念以来で約2年4カ月ぶり。大会3Vを虎視眈々と狙っているはずだ。現在賞金ランキングが28位（4月28日時点）という位置だけに、好相性の宮島で一気にランクアップを図りたい。

周年デビューを迎える宮崎奨！
四国地区からG1宮島周年に出場するのは徳島の興津藍と島村隆幸、香川の森高一真と宮崎奨だ。05年に続く2回目の宮島周年制覇を目指す森高に注目が集まるだろう。
宮崎も楽しみな存在だ。今年2月の四国地区選でG1初優出を飾るなどいま注目度を上げている。これまで地区選は3回走った経験があるが、それ以外のG1となると今回が初めて。周年デビューでどんな走りを見せるのか目が離せない。平本真之、新田雄史、篠崎元志など数々のトップレーサーを輩出してきた96期からまた新たなスターが誕生するのか。

宮島で安定感抜群の前本泰和！
地元広島支部からは西島義則、市川哲也、前本泰和、辻栄蔵、上平真二、正木聖賢、山崎裕司、岡谷健吾、山口剛がG1宮島周年に登場。SGタイトルホルダー5人を擁する強力メンバーで遠征勢を迎え撃つ。
なかでも期待度が高いのは前本だろう。宮島では15年周年記念、16年中国地区選、16年周年記念とG1出場3節連続で優出中だ。この3節で24走して4着以下だったのがわずか4回だけ。3連対率83％という驚異的な数字を残している。今回も抜群の安定感を武器に勝ち上がり、13年に続く2回目の宮島周年制覇を狙いたい。

古賀繁輝が3年半前のリベンジへ！
古賀繁輝といえば思い出すのは13年のG1宮島周年だ。予選を13位で通過すると、準優で5コースまくりを決めて3連単10万舟の超大穴を提供。勢いに乗って迎えた優勝戦では前本泰和との一騎打ちに持ち込み、ビッグタイトルに片手がかかった。しかし熾烈なデッドヒートの末に惜しくも敗れて優出2着。古賀がG1初Vに最も近付いたレースだった。
当地G1出場はそのとき以来で約3年半ぶり。いよいよリベンジのチャンスがやってきた。あのときつかみ損ねた栄冠を今度は両手でがっちりと獲りにいきたい。