松井繁がクラシック勝負駆け！
近畿地区勢ですでにSGボートレースクラシックの出場権を持っているのは太田和美、守田俊介、中谷朋子、吉川元浩、中島孝平、馬場貴也、鶴本崇文、遠藤エミの8人。まだ切符を取れていない選手の中には松井繁がいる。王者が地元住之江の地区選でV条件の勝負駆けだ。
松井は地区選で95年、00年、10年、11年、14年と5回のV歴。住之江で開催された地区選はここ2大会連続で優勝しており、今回も近畿チャンプの座は譲れないところだ。1月の蒲郡周年で優出2着に入るなど近況リズムは上々。底力を見せたい地区選になる。

野添貴裕が史上3人目の連覇へ！
昨年びわこで行われた近畿地区選を制したのは野添貴裕だ。予選を6位で通過すると、準優で2コース差し、優勝戦でも2コース差しと快走を連発。約19年ぶりとなる2回目のG1制覇を成し遂げた。
今年はタイトル防衛を目指して地元住之江で地区選を戦う。これまで近畿地区選を連覇した選手は、72・73年の脇辰雄、08・09年の吉川元浩のわずか2人だけ。野中和夫や松井繁らでも達成していない超難関だ。史上3人目の偉業に向けて野添がどんな走りを見せるのか目が離せない。

昨年の雪辱を狙う石野貴之！
昨年の地区選で悔しさを味わったのは石野貴之だ。優勝戦1号艇に乗り、インからコンマ04を決めて1マークを先マイ。しかし2コースの野添貴裕に差し切られ、2着というまさかの結果に終わった。今年こそ10年以来となる2回目の地区選Vをつかみたい。
石野は昨年、SG優出4回と存在感を見せたが、記念タイトルはゼロで一般戦優勝も2回だけ。まだSGボートレースクラシックの出場権を持っていない。地区選は5年連続クラシック出場をかけた勝負駆けだ。1月の住之江正月レースで優勝するなど、地区選に向けて準備は整っている。

勢いが加速する馬場貴也！
馬場貴也が完全に覚醒した。昨年11月のSGチャレンジカップで記念初Vを飾ってから進撃が止まらない。SG制覇の翌節にはG1三国周年で優出3着に入り、初出場となったグランプリでは優出こそ逃したが節間6走で3勝を挙げる暴れっぷり。そして年が明けるとびわこ正月レース、徳山一般戦、びわこ一般戦と怒涛の3節連続Vだ。今期7節走って5優出4Vという圧倒的な強さ。今期勝率8.66（1月30日時点）は全選手中トップの数字だ。
地区選は昨年のびわこ大会で優出4着に入った実績。勢いに乗る馬場が近畿チャンプの座を狙う。

昨年最多優出の武田光史！
武田光史は昨年33節走って19優出2Vというコンスタントな活躍を披露。優出19回は全選手中最多の数字だった。しかもそのなかには11月のG1鳴門ダイヤモンドカップでの優出5着、12月のG1三国周年での優出2着も含まれる。記念戦線でも存在感が光る近況だ。
武田はG1優出9回を誇るが記念タイトルはまだ取れていない。好リズムが続く今こそ、地区選で大仕事を狙いたいところだ。昨年9月に45歳を迎えてマスターズ世代に入った武田が、悲願のG1初制覇となるか。

馬袋義則が近況好リズム！
馬袋義則が近況好調ムードだ。今期すでに5優出1V（1月30日時点）をマークする活躍ぶり。1月の津マスターズリーグではオール3連対Vの圧勝劇を演じ、2年連続2回目のマスターズチャンピオン出場に当確ランプをともした。
ここ7年間ほど記念優出から遠ざかっている馬袋だが、現在35期連続A1級と底力は衰えていない。地区選で見せ場を作り、あわよくば戸田でのSGボートレースクラシック出場も狙いたいところだ。戸田クラシックといえば12年にSG初優出初Vを飾った大会。久々にSGを沸かせる姿をファンは待っている。