1st スピードクイーンメモリアル

黒須田さん スピードクイーンメモリアル情報!

斬新な選出方法!
新たな女子ビッグレースが2025年2月に誕生!

 2024年度、新たな女子ビッグレースが創設される。

 その名も、スピードクイーンメモリアル。グレードはプレミアムG1で、第1回大会は2025年2月19日〜24の日程で、ボートレース浜名湖にて開催される。

 それにしても、出場選手の選出方法の斬新さといったら! 実は既存の女子ビッグレースは、すべてSGに範を取っている。最も伝統のあるレディースチャンピオンは、年間勝率が選考基準。これはやはり最も伝統のあるSGボートレースダービーの女子版だ。年間の賞金女王を決するクイーンズクライマックスはもちろん、グランプリの女子版。レディースチャレンジカップはその名の通り、チャレンジカップの女子版で、レディースオールスターは言うまでもなくボートレースオールスターの女子版である。

 女子ビッグが新設されるとして、次なる大会はどこに範を取るのか。たとえばボートレースクラシックはSG、G1、G2の優勝者に優先出場権が与えられるが、女子レースには対象レースが少なすぎる。SGの成績が基準となるグランドチャンピオン、G1の成績が基準となるオーシャンカップも同様だ。ならば、残るはボートレースメモリアル。各レース場の推薦選手が出場するSGで、これの女子版は現実味があった。

 ところが、メモリアルの要素はたしかに盛り込まれたが、主たる選考基準はなんと「レースの走破タイム」! これは男子が出場するSGやG1でもまだ採用されたことのない選出方法だ。つまり業界初! 女子新設ビッグのスピードクイーンメモリアルは他に類を見ない、斬新なビッグレースなのである。

スピードクイーンメモリアルの選出基準

 ここでスピードクイーンメモリアルの選出基準を改めて押さえておこう。

①優先出場者24名

過去1年間(12月1日〜11月30日)の各競走場の競走(2周レースを除く)において1着を獲得した競走のうち、最も速いタイムを記録した者

②各競走場から推薦された者24名

③当該施行者の希望する者4名

 ①については同タイムの者が2名以上の場合は速いタイムを記録した回数が多い者を選出という但し書きがある。また、複数の競走場で最も速いタイムを記録した者がいた場合は、最も速いレースタイムを出した競走場の代表者として選出される。また、最も速いタイムを記録した者が他の競走場の代表として選出された場合は、次に速いタイムを記録した者を選出されることになっている。ともかく、この①の部分が「スピードクイーン」にあたるものだ。

 ②と③については、「メモリアル」の部分。②については、SGメモリアルは各競走場から2名が推薦されるが、こちらは①で選出されなかった者の中から1名が推薦される。すなわち、出場メンバーのキモとなるのは①、走破タイムの部分ということになる。

求められるのはスピード+高い技術

 そもそも、速い走破タイムを叩き出すのはそう簡単ではない。まず、時期的に言うなら好タイムが出るのはほとんどが秋や冬、気温が低い季節だ。気温が高いとモーターの回転が上がらないため、スピードも出にくいのだ。もちろんレーサーの技量も重要である。言うまでもなく、速いタイムを出すにはできるだけ減速する時間を短くする必要がある。ようするに、できるだけ全速ターンを連発したい。直線のスピードはほぼ変わらないわけだから、カギとなるのはターンスピードとなる。だが、これには高い技術を要するわけで、まさに旋回力が問われるわけである。それはハンドルワークはもちろん、レバーの扱い方、乗艇姿勢や重心の位置なども関係してくるものだ。さらに言えば、モーターやプロペラの整備力も必要になってくる。当たり前だが、噴いていないモーターではタイムが出るはずもないわけで、いかに機力を仕上げるかもポイントになってくるのだ。

 つまり、この大会に出場を果たすには高い技術が求められる、ということだ。だったら他の女子ビッグと顔ぶれが変わらないのではないか、と言われるかもしれないが、それは半分正解で半分不正解。というのも、これは男子トップクラスを見てもわかる通り、強いレーサーが必ずしも速い走破タイムを叩き出すタイプとは限らないのである。ボートレーサーにとってスピードとは、高い技術の証であると同時に、レーサーたちの個性でもある。すなわち、スピードクイーンメモリアルはスピードに秀でるという個性を持ったトップレディースたちの戦い、ということも言えるわけである。

今回、当稿を書き起こすにあたって、「もし昨年(2022年)2月にスピードクイーンメモリアルが開催されたら」というものを用意した。

参考

もし2022年2月にスピードクイーンメモリアルが開催されたら(スピード代表はこのレーサー!)

選出期間:2020年12月1日〜2021年11月30日データ:JLC調べ
レース場 登録番号 氏   名 レースタイム 備考
桐生

4804

高 田  ひかる

1'47"4

桐生1位

戸田

4546

浜 田  亜理沙

1'46"3

戸田1位、常滑1位

江戸川

4773

中 川  り な

1'49"6

江戸川1位

平和島

4961

西 橋  奈 未

1'47"8

平和島1位

多摩川

4502

遠 藤  エ ミ

1'46"1

多摩川1位

浜名湖

4885

大 山  千 広

1'47"4

浜名湖1位、徳山1位

蒲郡

4123

細 川  裕 子

1'46"3

蒲郡1位

常滑

4963

實 森  美 祐

1'48"0

常滑3位
(常滑1位:浜田亜理沙(戸田代表)、常滑2位:大山千広(浜名湖代表))

4387

平 山  智 加

1'46"9

津1位

三国

4611

今 井  美 亜

1'46"3

三国1位、宮島1位

びわこ

4901

出 口  舞有子

1'46"3

びわこ1位

住之江

4900

中 田  夕 貴

1'47"6

住之江1位

尼崎

3871

池 田  紫 乃

1'47"9

尼崎3位
(尼崎1位:渡邉優美(芦屋代表)、尼崎2位:大山千広(浜名湖代表))

鳴門

4065

金 田  幸 子

1'46"4

鳴門3位
(鳴門1位:渡邉優美(芦屋代表)、尼崎2位:浜田亜理沙(戸田代表))

丸亀

4482

守 屋  美 穂

1'48"3

丸亀1位

児島

4478

櫻 本  あゆみ

1'46"8

児島1位

宮島

3900

香 川  素 子

1'47"8

宮島2位
(宮島1位:今井美亜(三国代表))

徳山

4530

小 野  生 奈

1'48"8

徳山4位
(徳山1位:大山千広(浜名湖代表)、徳山2位:清水愛海(事故率が0.40以上のため選出除外)、徳山3位:竹井奈美(大村代表))

下関

4456

鎌 倉    涼

1'46"8

下関1位

若松

4938

小 芦  るり華

1'47"6

若松2位
(若松1位:渡邉優美(芦屋代表))

芦屋

4590

渡 邉  優 美

1'44"8

芦屋1位、尼崎1位、鳴門1位、若松1位、福岡1位

福岡

4730

土 屋  実沙希

1'48"8

福岡4位
(福岡1位:渡邉優美(芦屋代表)、福岡2位:大山千広(浜名湖代表)、福岡3位:中川りな(江戸川代表))

唐津

5088

高 憧  四 季

1'47"3

唐津1位

大村

4556

竹 井  奈 美

1'46"6

大村1位

※事故率0.40以上は除外

初代スピードクイーンの称号は誰だ!?

 成績対象期間は2020年12月1日〜2021年11月30日。特筆すべきは、芦屋代表の渡邉優美が、尼崎、鳴門、若松、福岡でも1位のタイムを出していることだ。実に5競走場において、最も速い走破タイムを叩き出しているのである。もうこの時点でスピードクイーンの称号を捧げたくなるが、すでに女子ファンの間では渡邉のスピードスターっぷりは浸透している。まさにこの大会の主役となるべき存在である。

 ほかに複数場で1位のタイムを出しているのは浜田亜理沙(戸田、常滑)、大山千広(浜名湖、徳山)、今井美亜(三国、宮島)。女子の中でもスピード豊かなイメージのある者たちがその通りに速いタイムを出しているというわけである。なかでも、開催場となる浜名湖で1位のタイムを出している大山は、もし昨年(2022年)2月に開催されていたら堂々たる本命候補となっていただろう。SGやG1でも奮闘してきたキャリアを考えれば、初代覇者としてふさわしい存在ともいえる。

 女子のトップクラスとして女子ビッグ、あるいはSGなどにも出場し活躍している高田ひかる(桐生)、遠藤エミ(多摩川)、平山智加(津)、守屋美穂(丸亀)、小野生奈(徳山)、鎌倉涼(下関)といった名前があるのも納得である。強い者が速いとは必ずしも言い切れないのがボートレースという競技であるが、しかし強い者は条件が揃えば速いタイムを出しうる。この大会でも当然、彼女たちが優勝候補として水面を賑わすことは間違いない。

 すでに述べたが、第1回大会はボートレース浜名湖で開催される。広大な水面で、水質は柔らかい汽水。多くのレーサーが「乗りやすい」と評するレース場だ。つまり、スピードを出しやすい水面ともいえる。まさに歴史の扉を開けるにふさわしいレース場。トップレディースたちのスピードの競演が繰り広げられるのは必至。25年2月が今から待ち遠しい!

編集後記

2023年2月に開催した場合の(スピード代表)も算出してみました。

選出期間:2021年12月1日〜2022年11月30日 データ:JLC調べ
レース場 登録番号 氏   名 レースタイム 備考
桐生

4900

中 田  夕 貴

1'46"8

桐生1位

戸田

4011

堀之内  紀代子

1'47"6

戸田1位

江戸川

4499

滝 川  真由子

1'49"4

江戸川1位

平和島

4117

廣 中  智紗衣

1'47"6

平和島1位

多摩川

4885

大 山  千 広

1'47"0

多摩川5位
(多摩川1位:渡邉優美(芦屋代表)、多摩川2位:中田夕貴(桐生代表)、多摩川3位:藤原菜希(事故率が0.40以上のため選出除外)、多摩川4位:廣中智紗衣(平和島代表))

浜名湖

4947

間 庭  菜 摘

1'48"2

浜名湖4位
(浜名湖1位:黒澤めぐみ(事故率が0.40以上のため選出除外)、浜名湖2位:土屋南(事故率が0.40以上のため選出除外)、浜名湖3位:三浦永理(大村代表))

蒲郡

4901

出 口  舞有子

1'46"4

蒲郡1位

常滑

3618

海 野  ゆかり

1'47"4

常滑1位

4190

長 嶋  万 記

1'47"7

津2位
(津1位:藤原菜希(事故率が0.40以上のため選出除外))

三国

4399

松 本  晶 恵

1'47"5

三国3位
(三国1位:遠藤エミ(鳴門代表)、三国2位:今井美亜(事故率が0.40以上のため選出除外))

びわこ

4546

浜 田  亜理沙

1'48"1

びわこ5位
(びわこ1位:守屋美穂(尼崎代表)、びわこ2位:西橋奈未(事故率が0.40以上のため選出除外)、びわこ3位:堀之内紀代子(戸田代表)、びわこ4位:遠藤エミ(鳴門代表))

住之江

3999

大 瀧  明日香

1'47"7

住之江3位
(住之江1位:遠藤エミ(鳴門代表)、住之江2位:西橋奈未(事故率が0.40以上のため選出除外))

尼崎

4482

守 屋  美 穂

1'46"6

尼崎1位、びわこ1位、丸亀1位、下関1位、若松1位

鳴門

4502

遠 藤  エ ミ

1'45"9

鳴門1位、三国1位、住之江1位、徳山1位

丸亀

3900

香 川  素 子

1'48"1

丸亀3位
(丸亀1位:守屋美穂(尼崎代表)、丸亀2位:渡邉優美(芦屋代表))

児島

4050

田 口  節 子

1'46"7

児島1位

宮島

4530

小 野  生 奈

1'48"3

宮島1位

徳山

4825

倉 持  莉 々

1'49"1

徳山2位
(徳山1位:遠藤エミ(鳴門代表))

下関

3871

池 田  紫 乃

1'47"0

下関3位
(下関1位:守屋美穂(尼崎代表)、下関2位:土屋南(事故率が0.40以上のため選出除外))

若松

4347

魚 谷  香 織

1'47"4

若松2位
(若松1位:守屋美穂(尼崎代表))

芦屋

4590

渡 邉  優 美

1'45"4

芦屋1位、多摩川1位、唐津1位

福岡

4224

大 橋  栄里佳

1'47"1

福岡1位

唐津

3435

寺 田  千 恵

1'47"0

唐津2位
(唐津1位:渡邉優美(芦屋代表))

大村

4208

三 浦  永 理

1'46"4

大村1位

※事故率0.40以上は除外